墓石・墓地の種類と基礎知識

戦後、霊園の洋型の墓石が登場し、現在ではデザイン墓石など多様化しています。
故人の人柄を表したものや、ギター、野球、将棋など生前の趣味を形にしたものなど凝ったものも多くあります。
江戸時代に人々に先祖に対する供養や葬儀、墓など仏事が生活の中に定着したことにより、墓石を建立するのが庶民まで広がりました。
墓石に家紋を入れるようになったのはその頃からです。
はじめ墓石は個人や夫婦の為のものでしたが、明治中期以降は家制度の確立により、家単位で建立されることになりました。
その為、正面には以前は故人の戒名(法名)を彫っていたものから、「○○家先祖代々之墓」などのような形に変わっていきました。

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様々なお墓

和型

基本的には台石を2つ重ねた上に細長い石(棹石)がのる「三段墓」。全体的に縦に長く背が高い。

洋型

基本的には台石の上に横長の石が乗る。全体的に横に長く背が低い。

デザイン墓

形式や固定観念に囚われない現代風で個性的なお墓。和型と洋墓を融合させたような比較的落ち着いた形から、故人の個性を偲ばせる突飛で斬新な形まで多種にわたる。

墓石に使用される主な石材

御影石(花崗岩)

真壁石、稲田みかげ、羽黒みかげ、吾妻みかげ、磐梯みかげ、本御影石、青木石、大島石、万成石、庵治石、クンナムなどの種類があり、最も人気が高い。

花崗岩は緻密で硬いことから、日本では古くから石材として使用されてきた。石の鳥居や城の石垣や石橋に用いられるほか、道標や三角点・水準点の標石にも用いられてきた。近代の建造物の例としては国会議事堂の外装が全て国産の花崗岩で出来ている。
また緻密なので表面を研磨して光沢を出すことが可能で、これを「本磨き」と称して墓石などのほかパネルとして、また公共の建物や商業施設、記念建造物の床石として広範囲に利用されている。逆に、床石として滑りすぎて危険な場合、研磨した後に表面を化学薬品で処理して、滑り止め加工を施す例もある。また、「ジェットバーナー仕上げ」や「ウォータージェット」などの手法で若干荒い表面に仕上げる石材もある。石段や敷石などの場合は、研磨せず、ノミ切り、コブ出しなどの手法で、ごつごつした表面とするものもある。
高い強度と滑りやすさを要求されるカーリングの公式競技用ストーンは、全てスコットランドのアルサクレッグ島で産出される花崗岩で作られている。

花崗岩は、特に石材としては御影石とも呼ばれる。「御影」は、兵庫県神戸市の地名(旧武庫郡御影町、現在の東灘区御影石町など)に由来し、御影の北に位置する六甲山地に花崗岩が産出したことによる。切り出した花崗岩を大阪湾に面した海岸から石船に積載し、古くから各地に出荷していた。
御影の名前は各地の産地にも転用されている。代表的な例が、福島県伊達市を中心とした「吾妻御影」、茨城県笠間市の稲田地区を中心とした「稲田御影」、同じく茨城県の桜川市(旧真壁町)を中心とした「真壁御影」などである。なお墓石などに使われる「黒御影」は花崗岩ではなく閃緑岩や斑れい岩であるが、黒っぽい花崗岩もある。

 

凝灰岩

凝灰岩は、火山から噴出された火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石。成分が火山由来であるが、生成条件から堆積岩(火山砕屑岩)に分類される。
凝灰岩は石材としては軽くてやわらかい部類に入る。比較的風化されやすいので細かい細工には向いておらず、塊状や切石の形で用いられることが多い。産地によって特徴があり、一部は「札幌軟石」「大谷石」や「十和田石」など産地名を付した石材名で呼ばれている。

安山岩

火成岩の一種で深成岩の閃緑岩に対応する。英名の Andesite はアンデス山脈に多く産出することから名づけられている。和名の安山岩も「アン」デス「山」脈の当て字である。 安山岩は斑晶および石基として、有色鉱物である角閃石・輝石・磁鉄鉱(稀に黒雲母やカンラン石)、無色鉱物である斜長石(稀に石英)等を含む。特徴的な斑晶鉱物の名前をつけて、角閃石安山岩、輝石安山岩、カンラン石安山岩など呼ぶ。

斑れい岩

有色鉱物の角閃石や輝石を多く含み、岩石全体が黒っぽい(ペグマタイト質のものは斜長石の白い部分が目立つことがある)。磁鉄鉱なども含んでいることがある。無色鉱物はほとんどが斜長石で、アルカリ長石や石英をほとんど含まない。